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アマチュア落語家、楽志亭壱生が伝えるもの~5月5日子どもの日、「親子で聴く落語会」開催!~

「私の人生を変えてくれた落語。その人生の恩人を、子どもたちに伝えたい――」。5月5日に開かれる「親子で聴く落語会」の主宰、山口宣秀さん(64歳)を訪ねました。
 昭和21年、静岡県熱海生まれ。生まれついての人見知りで、小学2年生の学芸会では、出演が嫌で登校拒否を起こすほど。大学時代に性格矯正のつもりで落語研究会に入部。この時の落語との出会いが、後の人生を大きく左右することに。昭和43年、藤沢郵便局に就職。
関東郵政局・貯金部を経て、昭和56年に平塚富士見郵便局長に就任。25年間の務めを終え、平成19年3月に退職。
 在職時から、老人会などの催しに招待され、得意な落語を披露していたそう。「当時は、地域に根付いた郵便局を目指していたこともあり、局長として積極的に参加した」と、当時を振返る。平成7年8月から平成8年9月にかけ、三遊亭圓朝作の怪談噺「真景累ケ淵」(しんけいかさねがふち)の通し口演を、13回にわたり完成。平成10年12月26日“演じた噺100席”(100種類の違う噺)を達成。現在、132席と更新中だそう。年間を通じて、お声が掛かればどこへでも訪問し、家庭での10人前後の人寄せにお邪魔する「出前寄席」も好評だとか。
 今回、『親子で聴く落語会』を開催する一番のキッカケとなったのが、昨年、小中学生の授業として行われた『落語会』での出来事。口演中、皆の顔が真剣で、目をキラキラさせて素晴らしかった。後日、子ども達から寄せられた感想文には「落語はおじいさん、おばあさんが聞くものだと思っていた。だから今日の授業はつまらないと決めつけていました。でも落語が始まると、一人で何役もこなし、噺の面白さに惹きこまれていきました」と、どれも高評価。この時“子どもの感受性のすばらしさ”を痛感したそう。さらに近年、「子どもに落語を聞かせなさい」という大学教授の方も多くいるそうで、その論拠は、「現代は、ビジュアルが溢れていて、視覚から入る情報で事を済ませることが出来るので、耳からの情報を頭脳で処理して、想像するという訓練が乏しくなっている。結果として、目先の現象は処理
できるが、豊かな想像力というものをもっている子どもが少なくなっている。極論をすれば、すぐに“キレル”子どもの出現はこの辺りか……」というもの。
 今回の落語会には、以前、定年退職者を対象にした講座で講師を務めた時の山口氏のお仲間も参加。さらに小田原市出身の柳家三三(さんざ)師を迎え、親子で楽しめる構成になっている。「この素晴らしい、日本の文化である落語、言葉の芸である落語に接し、日本の庶民文化を通じて、ご家庭で楽しい会話をしていただけたら……」と意気込む山口氏は、楽志亭壱生(らくしていいっしょう・楽したい一生)として高座に上がる。
 「子どもの頃、お父さんに連れて行ってもらった歌舞伎座。今でも誰がどの役をやったか憶えている」と語る山口氏。「子どもの頭が真っ白なうちに、良いものを見せてあげたい――」。
■問合せ/0463(34)3710(山口)

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