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~携わった仕事を活かして、セカンドライフを楽しむ~



日本唱歌とひとくくりに私たちはいいますが、その1曲1曲に込められた作曲家・作詞家たちの思いを、みなさんはご存じでしょうか。コーラスグループは数多く存在しますが、この点に着目し常に勉強されているグループのみなさんをご紹介します。

コーラスグループ「コーロ湘南」は60歳代を中心とされたメンバーで、クラッシックをはじめ懐メロ、日本唱歌やオペラのアリアなど、幅広いジャンルの曲を和気あいあいと楽しく歌っているグループです。「私たちのグループは、コンクールとかに出ることが目的ではありません。発表会というスタイルも、ステージに立つとなったら、お客様に聴いていただく以上きっちりと練習を踏むべきですよね。そう考えると、二の足を踏んでしまいます」ということで、現在グループ単体での発表活動はされていないそうです。それよりも、このグループで重視していることは、「1つの歌を通じて、作曲家や作詞家の思い意図するものやエピソード、その作られた当時の時代背景など、1曲にまつわる思いを馳せることがたくさんあります。そんな自分の見聞きした情報を提供し、メンバーの皆さんに思い描いていただき歌っていただくことで、多くの方に親しまれていただければ…と思っています」とリーダーである小野寺玲子さん。小野寺さんは大学卒業後、NHKの職員として音楽データ管理という職業で活動されてきました。さまざまな分野にわたる音楽1曲1曲を、ルーツや時代背景、作曲家の境遇やエピソードなど、ちりばめられた情報を集め、要約したり照合し、正しい情報としてまとめる作業を主にされていたそうです。そのため、それぞれのジャンルにわたる作曲者や作詞家の情報を多く知る機会に恵まれ、また多くの音楽業界の方たちと出会うことができたそうです。「たとえば、山田耕作さんの曲は1つの曲の中で拍子が何度も変わることがあります。言葉や表現を豊かにするあまりに、こうした意図があったのでしょうね。その一方で、あまりに歌う側にとって難しいという観点から、拍子の変化しないように合唱用などにアレンジされた同じ曲が存在しているんですよ。他にもイタリア歌曲で、イタリア言語の書かれている表現が、誤字・ミスプリントだったり、古語として今は存在しない言葉もあります」と、自らの職業体験やイタリアの知人からのアドバイスなどが、小野寺さんの財産となり、定年退職後、現在の活動にも役立っているそうです。 歌の好きな方はいつでも歓迎するとの事。歌にちょっと自信がない方はもちろん、譜面の苦手な方も、参加できるグループです。  10月31日(土)には、練習場として借りている湘南台キリスト教会主催によるハーベストコンサートへ参加します。そこでは『赤とんぼ』や『もみじ』など、秋にちなんだスタンダードな日本唱歌を中心に歌われるそうです。「歌は、ちゃんと心に伝わるものです。どなたにも気軽に歌っていただいて楽しんでいただけることが、わたしたちの喜びなのです」とお話を伺いました。緻密な作業の末に得た経験は、今たくさんのつぼみを膨らませ、今日も湘南台の街に「コーロ湘南」という歌声の花を咲かせているのですね。(記/T.C)


■取材協力/コーロ湘南

 0466(43)4758神山(こうやま)


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