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〜人生に不可能なし〜 66歳、今が青春

『不可能という文字は我が辞書にない』(ナポレオン)、『天才は99%が努力の賜物である』(エジソンの言葉)、そして『精神一倒、何事か成らざらん』(朱子)。この3つの言葉を座右の銘に、2回目の青春時代を謳歌している方がいます。綾瀬市在住の油絵作家・羽渕完俊さん(66歳)。今月開かれる個展を前に、お話を伺ってきました。

 羽渕さんが描くのは、「日本の象徴として幼少の頃から印象的だった」という富士山、「故郷で見たひょうきんな動きの可愛さに惹かれた」というフクロウをはじめ、月光・陽光、花、静物など、自然のものを中心に多岐に渡っています。「自分が感動したことを、絵画を通じて多くの人に伝えたい。何にでも感動してしまうので、描くジャンルが幅広くなってしまうんです」と微笑みます。作品は暖かい色で描かれているものが多く、油絵ならではの質感もあり、どれも優しい雰囲気が漂っています。
 カメラを持ち、バイクでツーリングしながら感動した風景を写真に収め、それを元にイメージを膨らませて絵にするという羽渕さん。絵画の魅力を、「同じものを描いても、人によって使う色や表現の仕方が違う。見たままに描く必要もないし、自分の気持ちに合わせて自分の好きなように表現できるのが楽しい」と話します。
 『太陽美術展』埼玉県議会議長賞ほか、これまで数々の賞を受賞してきた羽渕さんですが、子どもの頃は「絵本を見ても絵より色に興味を持っていた」といい、絵画コンクールなどに入選したこともなかったそう。しかし、多忙を極めていた38歳の時、デッサンの勉強を始めます。「当時は、本当に忙しくて仕事しかしていなかった。そんな時、ふと『このままでは時間がもったいない』と思ったんです」。
そこで羽渕さんは、驚きの行動をとります。「会社で昼休みにやっているサークルに、一気に5つ入ったんですよ(笑)。月曜から金曜まで毎日。そのうちの2つが絵画のサークルだったんです」。その後、単身赴任が続いた40代の頃は、赴任した先々で先生を探し、指導を受けたそう。
 優しい笑顔からは想像もつかないほど行動派の羽渕さんは、絵画の他にも写真・尺八・バイク・詩吟・小型船舶・アマチュア無線・ゴルフ・スキー・ダンスなどなど、数え切れないほどの趣味を持っています。「時間が足りなくて今ではできないものもあるけれど、昔から『楽しそう』と思ったらすぐに始めてしまうので、気づいたらこんな数になっていた」と笑います。
 羽渕さんのこの行動力の源が、冒頭の3つの言葉。「『努力すれば、人に不可能はない』が信条。人にできて、自分にできないものはない。と自分自身を励ましながらやっています」と話します。
 「よく『趣味は暇になったら始めればいい』といいますが、それは違うと思うんです。忙しい時から探しておけば、時間を無駄にせずに楽しめますよ」と羽渕さん。「『もう年だ』と思わずに、気持ちを若く持って挑戦することが大切。私は60歳になった時、『20歳になった!』と思い込んだんです(笑)。だから、今は26歳。青春ですよ」と楽しそうに笑います。いつまでも自分の可能性を信じ、新たなチャレンジを続ける羽渕さんの表情は、常に楽しそうな笑顔。400ccのバイクで颯爽と走り去っていく後ろ姿は、まさに「青春」そのものでした。(記/はな)


《第18回 羽渕完俊 絵画展》
6月16日(火)~28日(日)
10:00~19:00(最終日17:00)
※月曜・祝日は休み
テーマ『福・幸せを求めて Ⅲ』
会場 画廊喫茶「オルセー」
   大和市西鶴間2‐3‐20(小田急江ノ島線「鶴間駅」徒歩3分)
   046(274)5623
お問合せ:090(6934)8676(羽渕さん)
HP http://www.s-habuchi.net

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