
見事なまでに鍛え上げられた肉体から繰り出されるキック!リングの上で勇ましく戦う写真の男性、この人こそ厚木出身のキックボクサー、日本フェザー級1位の内田雅之選手(31歳)です。現在、都内にあるキックボクシングの名門『藤本ジム』に所属し、『世界チャンピョン』という夢に向かって日々トレーニングに励んでいます。「本日はよろしくお願いします」と、礼儀正しく迎えてくれた内田選手。精悍な雰囲気の中にも優しい人柄が伝わってきます。
元々マッサージの仕事をされていた内田選手。キックボクシングを始めたきっかけは8年前、フランスでマッサージのお店を始める為に渡仏したところにまで遡ります。慣れぬ異国の地で一人マッサージのお店を始めた内田選手。知り合いもなく当初はなかなかお客さんが訪れず、厳しい状況が続いたそうです。そんな中、町を歩いていると電柱にサバット(フレンチキックボクシング)の張り紙が貼ってあり、興味をそそられたそう。しかし、マッサージの仕事を軌道に乗せる為に切磋琢磨していた為、なかなかサバットを始めるにはいたれませんでした。そんな日々を過ごすうち、堅実な仕事ぶりが口コミで広まり、徐々にお客さんが増えてきました。お店も軌道に乗り、安定した生活を送っていたある年末のパリで事件が起こります。当時の彼女(今の奥様)と、シャンゼリゼ通りを歩いていたとき、10人程の暴漢が彼女が手に持っていたビデオカメラを奪おうと襲ってきたのです。
幸い怪我もなく、無事に済んだのですが、その時にどうすることも出来なかった事が悔しくてたまらなかったといいます。「大切な人を守れなかったのが悔しくて悔しくて…。強くなる為に1週間後にはジムでサンドバッグを叩いていました」と内田選手。マッサージの仕事を続けながら、アマチュアから始めて3年の間に20戦程の試合を戦ううちに、キックボクシングの魅力に魅せられていった内田選手は、プロのキックボクサーとして生きてゆく事を決意します。安定したマッサージの仕事を辞める事に悔いはなかったのですか?との質問に、「キックボクシングへの情熱が燃え上がってしまいましたから。それに、二兎を追うもの一兎を得ず!ですからね」と、なんとも潔い答え。サムライ魂とはまさにこういう事かと感心してしまいました。
そしてキックボクシングで生きてゆくにはどうしたらいいだろう?と調べた
ところ、日本が環境的にも整っているという答えに辿り着き、数多くのランカーを輩出した名門『藤本ジム』の扉を叩きます。
現在も厳しい練習を積み重ねる内田選手ですが、つらいと思った事はあるのでしょうか?
「つらいと思った事はないですね。強い選手とあたったり、自分が進化してくると壁にぶつかります。しかし『乗り越えられる壁だからこそぶつかる』と解釈し、与えられた試練を乗り越える為に努力します。そしてその壁を乗り越えられたとき、キックボクサーとして、人間として成長出来るんです」。と笑顔で話し、「自分に甘えがあったり、困難から逃げていると、それが必ずリングの上で伝わってしまうんですよ。リングは生き様そのものを映し出します。なので私の生き様をリングの上で表現し、見てくれたお客様がハートで何かを感じて、明日への活力にしてくれたら嬉しいです」と熱く続けてくれました。
現在内田選手のランキングは日本フェザー級1位。1月18日(日)に後楽園ホールで行われる試合に勝つと、4月にはいよいよチャンピョンベルトをかけたタイトルマッチが行われます。「死にものぐるいで勝ちにいって次につなげたいと思います。家族や親戚、応援してくれる皆様がいるからこそ今の自分がいるので、ベルトをみんなで分かち合いたい」と、試合への意気込みを語ってくれました。支えてくれる人達を大切にし、感謝の心を忘れない、
強く、優しいサムライは『世界チャンピョン』という夢に向け今日も汗を流しています。(記/コーヘイ)
内田選手の詳しい試合日程などはこちらから
http://ameblo.jp/kick-masa